「最期の家族写真」

2021年5月8日 オフ 投稿者: h2l7u3ud

 こんにちは。僕は30代でフリーランスのライターとして活動をしております。本日は僕の家族写真の思い出についてのエピソードを書いていきたいと思います。

「死期が近い母方の祖母」

 僕の大好きな母方の祖母は僕が小学4年生の時に、大腸がんと闘病をしておりました。色々と治療や手術をしたものの、手遅れであり、死期が迫っておりました。

 僕も母親から「おばあちゃんは助からない」という事を教えられておりましたので、悲しかったですがこの現実を受け入れようと必死でした。そんな時に力なんてあるはずのないおばあちゃんが、僕に抱きついてきました。

 僕がここで提案をしました。「皆で写真を撮ろう!」というと、皆がそれはいい!となってくれて、いつも担当してくれている看護婦さんも「わたしもいいですか?」と言ってくれて、おばあちゃんを真ん中にして、婦長さんに写真撮影をしてもらいました。

 この2日後に、おばあちゃんは旅立ちました。

 この時の家族写真は非常に大切なものですので、今でも大切に保管しております。